米大学、MMORPGのゲーム内実績を奨学金審査に採用

米国カリフォルニア州サンノゼのUniversity of Silicon Valley(USV)が、MMORPGを含むゲーム内の高難度実績を評価する奨学金制度「Max Achievement Scholarship」を運用している。

制度は2025年12月に発表され、2026年春学期から開始された。『ファイナルファンタジーXIV』『World of Warcraft』『The Elder Scrolls Online』『Guild Wars 2』『Warframe』『LOST ARK』などが対象に含まれる。

USVは、ゲーム内で示された継続力、戦略的思考、システムへの理解、問題解決力を学業にもつながる能力として評価する方針を掲げている。奨学金は「Legendary Tier」と「Mastery Tier」の2段階で、学部生の場合、Legendary Tierは1学期最大5000ドル(約80万円)、Mastery Tierは最大2500ドル(約40万円)。年間3学期まで適用され、最高額は年間1万5000ドル(約240万円)となる。大学院生の支給額は学部生の50%に設定されている。

「MMORPGs & Live Service Games」部門のLegendary Tierでは、『Old School RuneScape』の全23スキルレベル99、『ファイナルファンタジーXIV』の複数ジョブレベル100、『World of Warcraft』の「Loremaster」取得と全13専門職の最大化、『The Elder Scrolls Online』の「Grand Master Crafter」と「Emperor」称号獲得、『Guild Wars 2』のレジェンダリー武器3本作成、『Warframe』のマスタリーランク30などが条件として挙げられている。

Mastery Tierには、『ファイナルファンタジーXIV』の全ロールクエストと極討滅戦12種のクリア、『World of Warcraft』の「Keystone Master」獲得、『LOST ARK』のレジェンダリー等級以上の装備を持つエンドゲームキャラクター3体の保有などが掲載されている。

申請対象はUSVへ入学する新入生、編入生、大学院生で、大学への合格が前提となる。実績は公式プロフィール、API、スクリーンショットなどによる証明が必要で、場合によっては動画や画面共有での確認も行われる。MOD、私設サーバー、エミュレーター上で達成した実績は対象外だ。

審査では実績の希少性と難度が60%、500~750語のエッセイが20%、学業面が20%を占める。条件を満たしただけで最高額の支給が保証されるわけではない。対象一覧にないゲームについても、実績の内容や証拠、教育的意義をまとめた個別申請を提出できる。

USVが3月に公開した報告によると、2026年春学期には24人が申請し、Legendary Tierの2人とMastery Tierの1人、計3人が実際に奨学金を受給したという。

一方、USVが示す『ファイナルファンタジーXIV』の条件には不明確な点もある。大学側はLegendary Tierの条件を「20のバトルジョブと8つのクラフター/ギャザラージョブをレベル100にする」と記載しているが、現行の日本公式情報では青魔道士を除くバトルジョブが21種、クラフター8種とギャザラー3種が掲載されており、数が一致していない。対象となる極討滅戦12種も特定されていないため、具体的な判定範囲は大学側への確認が必要となる。

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