ライアットゲームズが『リーグ・オブ・レジェンド』の世界を題材に開発している名称未定のMMORPGについて、現在も開発と人材採用が続いていることが改めて確認された。
『リーグ・オブ・レジェンド』開発者へのインタビューで、同作のエグゼクティブプロデューサーを務めるポール・ベレッツァ氏が、開発中のMMORPGについて言及した。
ベレッツァ氏は、ライアットゲームズ共同創業者のマーク・メリル氏が数年前にMMOの開発を認めており、プロジェクトは数年にわたって進行していると回答。現在も人材採用が続けられていることを明らかにした。
一方、このMMORPGはライアットゲームズの研究開発部門が担当しており、『リーグ・オブ・レジェンド』PC版の開発チームとは別のプロジェクトだという。ベレッツァ氏自身も詳細を把握する立場ではなく、今回の発言では開発段階や公開時期などの新情報は示されなかった。
2024年に開発方針を大幅に変更
ライアットゲームズのMMORPGは、2020年12月に当時開発責任者を務めていたグレッグ・ストリート氏が存在を明らかにしたプロジェクトだ。
しかし、マーク・メリル氏は2024年3月、開発中だった内容について「既存のMMORPGと十分に異なるものになっていなかった」と説明し、プロジェクトの方向性をリセットしたことを公表した。
同社は、既存のMMORPGにルーンテラの外観を加えただけの作品ではなく、ジャンルを大きく進化させるようなゲームを目指すとしている。
開発方針の変更に伴い、エグゼクティブプロデューサーには、BioWareやElectronic Artsなどでゲーム開発に携わったファブリス・コンドミナス氏が就任した。
メリル氏は当時、開発チームが作業へ集中するため、数年間にわたって情報発信を控える可能性があるとも説明していた。今回も具体的なゲーム内容が明かされなかったことは、この方針に沿ったものとみられる。
『World of Warcraft』経験者が相次いで参加
方向転換後も、ライアットゲームズはMMORPG開発チームの人員を拡充している。
2026年1月には、『World of Warcraft』でリードプロデューサーを務めたレイモンド・バートス氏が、シニアゲームプロデューサーとしてMMOチームへ参加した。
さらに6月には、『World of Warcraft』のPvPデザインや戦闘システムを長年担当したブライアン・ホリンカ氏が、プリンシパルゲームデザイナーとして開発チームに加わっている。
ホリンカ氏は参加後、開発中の作品のプレイテストを見たと明かし、ライアットゲームズのチームがルーンテラをゲーム内に作り上げるため取り組んでいると説明した。
Unreal Engineを使用した大規模世界を開発
ライアットゲームズの公式採用ページでは、現在もMMORPGに直接ひも付けられた開発職が募集されている。
ロサンゼルスでは、キャラクターやNPC、モンスターのアニメーションシステムを担当するシニアテクニカルアーティストを募集。求人情報には、Unreal Engineを使用し、広大で変化する世界や大規模マルチプレイヤー環境に対応するシステムを開発すると記載されている。
オーストラリアのシドニーでも、開発自動化やビルドシステムを担当するソフトウェアエンジニアリングマネージャーを募集している。同職種はロサンゼルスの開発チームと連携し、長期間運営されるMMORPGの安定性や開発基盤を整備する役割を担う。
これらの求人情報からも、ライアットゲームズが複数拠点でMMORPGの開発を継続していることが分かる。
現時点では、正式タイトル、サービス開始時期、対応プラットフォーム、ゲーム画面などは発表されていない。今回の発言は大規模な進捗発表ではないものの、2024年の方向転換後もプロジェクトが中止されず、人材採用と開発が続いていることを改めて裏付ける情報となった。
