『AION2』は、日本を含むグローバル向けに2026年9月のサービス開始が予定されている、基本プレイ無料のPC向けクロスワールドMMORPGだ。SteamとNCのゲームプラットフォーム「PURPLE」で提供される。
結論から言えば、『AION2』は完全無課金でもゲームを始められ、ストーリーや探索、キャラクター育成、ダンジョンなどの基本コンテンツを遊べる。
一方、月額15ドルのメンバーシップに加入しなければ、プレイヤー間でアイテムを売買するマーケットや、ゲーム内通貨「キナ」と有料通貨「クーナ」の交換機能を利用できない。
通常のガチャやコスチュームガチャを中心とする課金モデルではないが、クーナとキナの交換や有料のディーヴァパスを通じて、課金者が成長に必要な時間を短縮できる仕組みは存在する。
そのため、『AION2』は「無課金では遊べないゲーム」ではないが、「課金しても成長効率に差が付かないゲーム」でもない。
本記事では、グローバル版で発表されている課金要素と、先行サービス中の韓国・台湾版の状況を基に、『AION2』を無課金でも十分に楽しめるのか解説する。
作品の基本情報やゲーム内容については、「『AION2』とは?日本での配信日・対応機種・ゲーム内容・8クラスを解説」でまとめている。
結論|完全無課金でも遊べるがマーケットは利用できない
『AION2』は基本プレイ無料で、ゲームを始めるためにパッケージやメンバーシップを購入する必要はない。
完全無課金でも、以下のような要素を体験できる。
- メインストーリー
- フィールド探索
- 自由飛行
- キャラクター育成
- ソロ向けコンテンツ
- パーティー向けダンジョン
- PvPコンテンツ
- 衣装やペットなどの収集
全8クラスに加え、Steamではソロ向けコンテンツ、5人向けパーティーコンテンツ、10人向けグループダンジョンが案内されている。メンバーシップはゲームへの参加条件ではなく、マーケットや通貨交換などの追加機能を解放する月額サービスという位置付けだ。
ただし、完全無課金ではプレイヤー間マーケットを利用できない。長期間キャラクターを育成する場合、この制限が最も大きな課金差になる。
無課金でできること・できないこと
グローバル版で発表されている内容を基に、完全無課金とメンバーシップ加入者の違いを整理すると以下のようになる。
| 項目 | 完全無課金 | メンバーシップ加入 |
|---|---|---|
| ゲームへのログイン | 可能 | 可能 |
| ストーリー・探索 | 可能 | 可能 |
| ダンジョンへの参加 | 可能 | 可能 |
| PvPへの参加 | 可能 | 可能 |
| マーケットでの取引 | 不可 | 可能 |
| キナとクーナの交換 | 不可 | 可能 |
| 特別ショップ | 利用不可 | 利用可能 |
| 装備・素材の入手 | 自力入手が中心 | マーケットも利用可能 |
| 成長速度 | 遅くなりやすい | 短縮しやすい |
完全無課金でも戦闘やコンテンツそのものには参加できるが、プレイヤー間マーケットと通貨交換から切り離される。
自力で入手した装備や素材を中心に育成する場合は問題ない。一方、不要なアイテムを販売してキナを得たり、マーケットで装備や強化素材を購入したりしたい場合、メンバーシップが必要になる。
グローバル版の主な課金要素
2026年7月に公開されたグローバル版のビジネスモデルでは、以下の課金要素が案内されている。
| 課金要素 | 主な内容 |
|---|---|
| メンバーシップ | マーケット、キナとクーナの交換、追加機能、特別ショップ |
| ディーヴァパス | 外見アイテム、各種アイテム、強化素材、ゲーム内通貨 |
| ゲーム内ショップ | 衣装、翼、ペット、武器外見、アクセサリー、消耗品 |
| ファウンダーズパック | 外見アイテム、消耗品、5日間の先行アクセス |
ゲーム内で使用される主な通貨は、ゲームプレイによって獲得する「キナ」と、有料通貨の「クーナ」だ。
キナはマーケットでのアイテム売買に使用される。クーナはゲーム内ショップの商品やディーヴァパスの購入に使用できるほか、プレイヤー間の交換を通じてキナを入手するためにも使える。
メンバーシップは月額15ドル
グローバル版のメンバーシップは、月額15ドルと案内されている。
メンバーシップに加入すると、以下の機能が利用可能になる。
- マーケットでのアイテム売買
- キナとクーナの交換
- メンバーシップ会員向けの特別ショップ
- 追加のゲームプレイ特典
日本での円建て価格は、2026年7月20日時点では発表されていないが、1ドル160円で換算すると2,400円となる。
マーケットでは、プレイヤーが価格を設定し、キナを使ってアイテムを売買する。アイテムを購入する場合だけでなく、不要な装備や素材を販売する場合にも、有効なメンバーシップが必要だ。
キナとクーナの交換もプレイヤー同士で行われる。運営がキナを直接販売する仕組みではなく、あるプレイヤーが出品したキナを、別のプレイヤーがクーナで購入する形式となる。交換機能を利用する場合もメンバーシップが必要だ。
完全無課金とメンバーシップ加入者の最大の違いは、キャラクターの基本性能ではなく、プレイヤー間経済へ参加できるかどうかにある。
『AION2』にガチャはある?
開発陣は、日本メディア向けのインタビューで、グローバル版に通常のガチャやコスチュームガチャを導入しない方針を説明している。
衣装などの外見商品は、ランダムな抽選ではなく、欲しい商品を選んで購入する個別販売が中心となる。『AION2』のビジネスモデルについて、メンバーシップを主軸とする「ガチャなし」の設計となる。
ゲーム内ショップで販売される主な商品は以下の通りだ。
- 衣装
- 翼
- ペット
- 武器外見
- アクセサリー
- ポーション
- 復活用アイテム
公式説明では、衣装、翼、ペット、武器外見、アクセサリーは、戦闘上の優位性を持たない外見用アイテムとされている。
ポーションや復活用アイテムなどの消耗品は戦闘を補助するが、通常のゲームプレイでも入手でき、長期的な装備成長には影響しない方針と明言している。
キャラクターや装備をランダムなガチャから入手する一般的な基本プレイ無料MMORPGとは、課金モデルが異なる。
ディーヴァパスには強化素材やゲーム内通貨も含まれる
注意したいのが、バトルパスに相当する「ディーヴァパス」だ。
ディーヴァパスはキャラクターごとに販売され、無料で利用できる通常報酬と、クーナを使って解放する有料報酬が用意される。
公式ビジネスモデルでは、報酬として以下の内容が挙げられている。
- 外見アイテム
- 各種アイテム
- 強化素材
- ゲーム内通貨
開発陣は、キャラクターの強さを直接購入する商品を中心としない方針を示している。一方、ディーヴァパスの報酬には強化素材やゲーム内通貨も含まれるため、有料報酬が外見アイテムだけで構成されるわけではない。
強化素材やゲーム内通貨が具体的にどの程度含まれるのかは、2026年7月20日時点では明らかになっていない。
実際にどの程度の成長差が生まれるかは、正式サービス開始時の報酬内容や、同じ素材をゲーム内で入手する難度を確認する必要がある。
課金者はクーナをキナへ交換して成長を早められる
グローバル版では、有料通貨のクーナを使って、ほかのプレイヤーが出品したキナを購入できる。
交換はプレイヤー同士で成立し、運営がキナを直接生成して販売する仕組みではない。ただし、現金で購入したクーナをゲーム内通貨へ変えられる以上、課金者は無課金プレイヤーより短時間で多くのキナを確保できる。
キナはマーケットでの装備や素材の購入に使用される。製作や強化にもキナが必要になる場合、最終的にはキャラクターの成長速度や装備更新の早さに差が生じる。
そのため、『AION2』は装備や能力値をショップから直接購入するゲームではないが、課金による時間短縮が存在しないわけではない。
課金モデルを分類するなら、以下の要素を含む設計と考えられる。
- 利便性や時間短縮を購入する「Pay for Convenience」
- ゲーム内通貨を通じて進行を早める「Pay to Progress」
何をPay to Winと判断するかはプレイヤーによって異なるが、「課金しても成長速度に差が付かない」という説明は正確ではない。
韓国版ではメンバーシップが月額料金に近い位置付け
先行してサービス中の韓国・台湾版でも、メンバーシップを中心とする課金モデルが採用されている。
韓国版では当初、複数のメンバーシップ商品が販売されていた。その後、2026年6月に既存の商品が統合され、2万5000ウォンの統合メンバーシップへ変更された。
韓国版の統合メンバーシップは、商品本体の利用期間が28日間となっている。メンバーシップ専用パスから2日分の延長券を獲得できるため、実質的には30日周期で利用できる設計だ。
ただし、韓国・台湾版とグローバル版では、メンバーシップの価格や特典、ゲームバランスが異なる。
開発陣も、両地域ではコンテンツの実装順やバランス調整が異なると説明しているため、韓国版の課金差がそのまま日本向けグローバル版へ適用されるとは限らない。
韓国・台湾版プレイヤーの無課金評価
韓国・台湾版をプレイしたユーザーからは、無課金でも育成は可能だが、マーケットを利用できないことで時間と手間が増えるという意見が出ている。
ただし、コミュニティへの投稿は個人のプレイ環境やクラス、プレイ時間によって評価が異なる。統計的な調査ではなく、実際にプレイしたユーザーの事例として見る必要がある。
無課金でも装備を集められるが時間がかかる
韓国・台湾版をプレイしたユーザーからは、マーケットを利用しなくても、装備を自力で入手してPvEやPvP向けの育成を進めることは可能という意見がある。
一方、必要な装備や強化素材を自分で入手しなければならないため、メンバーシップ加入者より多くの時間が必要になると指摘されている。
完全無課金でも育成ルートが閉ざされるわけではないが、狙った装備や素材をマーケットで補えない点は大きな制約になる。
日課とキナ不足を負担とする意見もある
別のプレイヤーからは、キャラクターを成長させるために処理するコンテンツが多く、装備の強化や厳選に必要なキナの確保が負担になるという意見が出ている。
特に高水準の装備やランキング上位を目指す場合、必要なキナが増え、無課金と課金者の差が表れやすい。
一方で、課金してキナを確保しても強化結果にはランダム性があり、課金額だけで装備が完成するわけではないという反論もある。
韓国・台湾版の評価を総合すると、通常のストーリーやPvEを遊ぶ段階では無課金でも進められるが、効率的な装備更新や上位競争ではメンバーシップや追加課金の影響が大きくなりやすい。
戦闘、ダンジョン、育成、運営などを含む韓国版全体の評価は、「『AION2』韓国版の評価・評判まとめ|長所・不満点・課金を現地レビューで検証」で整理している。
『AION2』の課金スタイルは3段階に分けられる
『AION2』の課金状況は、以下の3段階に分けると分かりやすい。
完全無課金
ゲームに一切支払わないプレイ方法だ。
ストーリーや探索、戦闘コンテンツを遊べる一方、マーケットとキナ・クーナ交換は利用できない。装備や素材は自力で集める必要があり、成長には時間がかかりやすい。
メンバーシップのみ
月額15ドルのメンバーシップだけを購入するプレイ方法だ。
マーケットと通貨交換を利用できるため、ゲーム内経済へ参加できる。長期間継続して遊ぶ一般的なプレイヤーにとって、最も現実的な課金方法になりやすい。
メンバーシップ+追加課金
メンバーシップに加えて、ディーヴァパス、外見アイテム、クーナなどを購入するプレイ方法だ。
クーナをキナへ交換することで、装備や素材の確保に必要な時間を短縮できる。ランキング上位や早期攻略を目指す場合に差が表れやすい。
完全無課金でも楽しみやすい人
以下に該当する人は、完全無課金でも比較的楽しみやすい。
- ストーリーや世界観を中心に楽しみたい
- 自由飛行や探索を楽しみたい
- キャラクター育成を急がない
- 自分で装備や素材を集めたい
- PvPやランキング上位を目指さない
- 他人との成長速度を比較しない
『AION2』の戦闘やフィールド、ダンジョンを体験することが目的なら、最初からメンバーシップを購入する必要はない。
メンバーシップが必要になりやすい人
以下に該当する人は、メンバーシップの必要性が高い。
- 長期間メインゲームとして遊びたい
- マーケットで装備や素材を売買したい
- 不要なアイテムを販売して金策したい
- 装備更新の遅れを抑えたい
- 高難度コンテンツへ早く到達したい
- PvPやランキングを重視する
- 複数のキャラクターを育成したい
特にマーケットを利用したい場合、グローバル版ではメンバーシップへの加入が必須となる。
『AION2』は無課金でも十分に楽しめるのか
『AION2』は、完全無課金でもストーリー、探索、キャラクター育成、ダンジョン、PvPなどを遊べる基本プレイ無料のMMORPGだ。
通常のガチャやコスチュームガチャを中心とする課金モデルではなく、衣装、翼、ペットなどの外見商品は個別販売される。ゲームを体験するだけであれば、最初から課金する必要はない。
一方、月額15ドルのメンバーシップに加入しなければ、マーケットとキナ・クーナ交換を利用できない。
不要な装備や素材を販売できず、必要なアイテムをマーケットから購入することもできないため、本格的に育成を続けるほど、メンバーシップ加入者との効率差が大きくなりやすい。
さらに、有料通貨のクーナをプレイヤー間取引でキナへ交換できるほか、有料のディーヴァパスには強化素材やゲーム内通貨も含まれる。課金によって成長に必要な時間を短縮できる余地は存在する。
したがって、『AION2』は完全無課金でも遊べるが、長期間快適に続ける場合は、月額15ドルのメンバーシップを前提としたMMORPGに近い。
まずは完全無課金でストーリーや戦闘、探索を体験し、マーケットを使った装備更新や本格的な育成が必要になった段階で、メンバーシップへの加入を判断するのが現実的だ。
